SEからパティシエへ転職、将来の独立を目標に働く吉永さんの学校選びのポイントとは。

はたらきながら学べるスクール選びなら
就職・転職へのヒントはここにあります

11 吉永 真吾さん

SEとして活躍しつつも「30歳を迎えるときに転職するかどうか」を考えていたという吉永さん。現在は気鋭のパティスリー『シュークリー』で腕を磨き続ける吉永さんの、専門学校選びのポイント、仕事への想いにフォーカスします。
 

|転職に至った経緯|

「30歳で自分の道を決めよう」と思っていた。

大学を卒業後、システムエンジニアとしてソフトウエア開発に携わっていました。転職については、SEとしての仕事が嫌だったわけではないんです。ただ、社会を経験したうえで「30歳には自分の道を決めよう」という思いが元々あって。それで、28歳のときに30歳から逆算して、転職すると決めました。
 


人生において、仕事はずっと付き合っていくものなので「どうせなら自分の一番好きなことを仕事にしよう」と思い至ったんです。学生時代にやっていた飲食店のアルバイトがきっかけではじめた、趣味の料理やお菓子づくり。休みの日に続けていたし、SEの仕事よりも「お客さまとの距離が近い」じゃないですか。「顔の見えるところで、自分の仕事の評価が分かる」っていうことにも魅力を感じたんですよね。料理も毎日自炊でやっていましたけど、お菓子づくりって特別で、プレゼントすると喜ばれる。だから、いい仕事なのかなって思いまして。

|学校選びの経緯|

就職を考えた結論が、“専門学校”でした。

 

学校は、お菓子教室じゃなく専門学校で探しました。すでに30歳を前にして年齢的なことも考えた結果です。採用する側の立場に立って考えたら、専門学校出たての若い女の子と自分を比べて「どっちを採用するか」といったら、絶対女の子だと。給料だって若い子のほうが安いですし。なら、自分に何が必要かって言ったら「就職できるだけの実力を身につけること」「良い就職につながるコネクション、道があること」が基準。そこに近いところはどこだろう、と考えたときの選択が専門学校。SEの仕事を続けながら通いたいと考えていましたので、夜間部のある学校限定で、仕事に支障をきたすことなく通える場所、というのも条件のひとつでした。SEの仕事は「朝から終電まで」って言われるくらいハードなので(苦笑)、上司に事前に話して「定時で帰る代わりに、朝のうちに仕事をこなしておく」などの根回しもしましたね。

|東京製菓学校を選んだ理由|

1ジャンルを学べる専門性と就職の実績がポイントに。


 

いくつか調べてみたなかで東京製菓学校に関心を持ったのは、洋菓子1本に絞って2年間学べるという専門性。ほかの学校と比べたときに、この差は大きかったです。それに、製菓系の専門学校では老舗でネームバリューもあったし、就職先のパイプも多いんじゃないかと考えました。実際に『夜間部スクール説明会』に参加してみて、その辺もしっかり説明してもらえたし、授業の様子を見ることもできた。入学課スタッフの方が、親身になっていろいろなことを詳しく教えてくださったのも後押しになりましたね。話をしていて「なるほどなー」と納得したのを覚えています。教育ローンのことなども参考になりました。

|学校の印象・想い出|

「本気で学びたい人が集まっている」場所。

 

まず、みんなの仲が良い(笑)。学生時代の仲間たちとの関係はいまも続いていて、つい先日も数人で集まっていました。僕のようにパティスリーに勤めている人間だけじゃなく、カフェとか、メーカーでデモンストレーションやってたりとか、お菓子教室とか、いろいろです。入学時のことを思い返してみると「とにかく本気の人が多い」という印象。仕事につながる技術を磨くとか、趣味きっかけの人でもさらに上達したいとか、大学よりも授業に臨むモチベーションが高いな、と。だから実習も、やる気のぶんだけ吸収していける。とても充実していました。自分が人の仕事を奪ってもたくさんやりたいっていう肉食タイプだったので(笑)、とにかくどんどん手を動かしました。学ぶレシピはどれも本当に美味しくて、いまも新作などを試作する際に当時のレシピを参考にしています。この前はじめてジャパンケーキショー*に挑戦させていただいたんですけど、そのときにも役に立ちました。
 

*ジャパンケーキショー
毎年秋に開催される国内最大の洋菓子コンテスト。若手パティシエたちの登竜門となっている。

|就職・いまの仕事について|

お客さまの「顔が見える」のが喜び。

最初の就職先は、学校から紹介していただいたお店。その次に移ってきたのがいまのお店、『シュークリー』です。昨年の9月から働かせてもらっているのですが、このお店はオープンキッチンでお客さんの顔が見えて、反応が分かるってとても楽しい。担当する仕事をきっちりやって終わり、というのも悪くないですが、実際に買っていただいたお客さまの顔や反応がつぶさに見えるのは、やっぱり自分には合っているのかなと思います。とにかく仕事が面白いです。
 



朝お店に来て、まずはパンの発酵をとりながら、ケーキの仕上げ、ランチで出すキッシュやロールの生地づくりからはじまります。そして焼き菓子やパン焼き、お店の定番・シュークリームの仕込みや仕上げ、翌日の仕込みというのが、1日の仕事の流れです。人気のシュークリームは1日3回、できたてをお出ししています。与えられた仕事は完璧にしないと迷惑をかけてしまうので、まずは「手早く、そして美しく」を心がけてます。直近の目標は「お店のものをすべて自分でつくれるようになる」こと。チョコレートなども、もっと勉強したいですね。

|将来の独立開業に向けて|

5、6年後を目標に「考えて仕事する」。

僕はいま、オーブンを使ってつくる製品の製造スケジュール管理や、焼き菓子などの在庫管理も担当させてもらっていて、工程や段取りについても勉強させてもらっています。まだまだ失敗もあるのでシェフに教えていただきながらですが、つねに考えながら仕事をしています。
 



また、ジャパンケーキショーなどコンテストにもどんどん挑戦して、腕を磨きたいなと。「将来お店を出す」という目標を考えたとき、やっぱり賞はとりたいです。場所は決まっていませんが、やりたいスタイルはぼんやりながら見えてきているので、「そこに向けて何が足りないか」や「1年を通じてどのような製品をつくっていったらいいか」など、将来の構想も視野に入れながら仕事をする毎日。一応、5、6年後までには自分のお店を出したいなと。昨年子どもが生まれたので、その子が転校とかしなくてもいいように、その前にお店を出せるように頑張って修業しているところです。

 


 

シュークリー神田店

フランス語で「砂糖を使う職業」という意味の総称、「sucre」をお店の名前に冠したシュークリームがイチオシのパティスリー。できたてシュークリームは1日3回店頭に並ぶが、あっという間に売り切れてしまうのだとか。ランチに出しているキッシュにもファンが多い。吉永さんの働く神田店のほか、人形町に本店も。



~吉永さんのオススメ~

○シュークリーム:毎日9:30/12:00/17:00の3回店頭に並ぶできたてシューは、セサミのせ。人気なので時間前に並ばないと買えないかも。

○ミゼラブルF:アーモンドのスポンジにバタークリームと木いちごを加えたベルギーの古典菓子。



東京都千代田区内神田1-15-11

03-5283-7787

東京メトロ丸ノ内線 淡路町駅/都営新宿線 小川町駅より徒歩7分


ホームページ(Facebook)

https://www.facebook.com/sucre.rie.kanda/





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