ここ数年 "趣味を究めたい" という人が専門学校へ進学しています。
もともとお菓子・パンづくりが好きで教室などに通っていたけれど「もうちょっと本格的に勉強してみたい」という自己啓発・自分磨きを動機に入学を決めた人たちで、比較的女性が多い傾向にあります。
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こうした人たちのニーズを満足させる学校は専門学校に限らず数多くありますが、せっかく学費を払って学ぶなら、後々プロへの道を歩むこともできるような選択をするほうがベターかも知れません。多くの実習を積み重ねることで身体で覚えた技術や知識は、そう簡単には無くならないものだからです。
実際、東京製菓学校の卒業生で、学校で学んだ後に一般企業での仕事を続け、結婚~出産を経て時間にゆとりができたタイミングでお菓子教室を開いたという方や、家庭に入った後も付き合いが続いていた同級生どうしで協力し合い共同でお店を始めたというケースなど、時間をおいてプロへの道を切り開いたケースが少なくありません。卒業後すぐに就職しなくても、学んだことを活かせるチャンスはあるのです。
旧来は圧倒的に男性が多かった職人の世界ですが、近年は女性の活躍も数多く見受けられます。洋菓子科の佐藤祐子先生は、開催されたプロ対象のコンクールのなかでもっとも権威ある賞のひとつとして知られる『第20回内海杯技術コンクール』で最優秀賞を受賞。内海杯を獲得しました。
さらに、2014年3月にフランスで開催された世界最高峰の国際コンクール『ル・モンディアル・デ・ザール・シュクレ2014』本戦に日本代表として出場し、見事に準優勝に輝きました。
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また、本校卒業生でも、たくさんのOGが第一線で活躍しています。
金塚晴子さん(和菓子スタジオへちま 主宰)
音楽プロデューサーから転身、入学待ち必至の人気和菓子教室を主宰。テレビ・雑誌などへの出演のほか、著書の執筆など多忙な日々を送る。
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